棘甘王子に現行犯逮捕されちゃいました ゾルック 三人目





「おっ!天音。ここの覗き穴から、
 ファンの子達を見てろみよ」



「どうせ、僕のファンより
 綺月君のファンが多いって自慢でしょ?」


 ゾルックのセンターを陣取る、
 セクシー悪魔の綺月君には
 敵いませんよ~だ!




 目を細め。

 ふてくされ顔を、綺月君に向けたけれど。



「天音の精神安定剤、来てくれてるじゃん」


「っえ? そんなわけ……」



 慌てて立ち上がり

 のぞき穴から会場を見た僕。




 すぐに分かった。
 

 ファンの子達でぎゅーぎゅーなのに、
 一瞬で見つけた。

 


 そりゃ、わかるに決まってるよ。



 ずっと会いたくて、会いたくて。

 大好きな子なんだから。