「綺月君って、
いつからそんなクサいセリフが
吐けるようになったの?」
しゃがみ込んだまま、
お腹を抱えて笑う僕に。
「友達に飢えて生きてきた天音には、
泥臭い友情をぶつけるくらいが
ちょうどいいんだよ」
綺月君は、照れ隠しで吠えている。
「こんなハズいことを言っちゃう綺月君が、
心美ちゃんに嫌われないか。
僕、心配になってきちゃった」
「心美はそんなことで、
人を嫌いになる奴じゃねぇよ」
まっ、その通りか。
心美ちゃんは
綺月君に、毒はまりだしね。
「あ~あ。僕が
こんなことを思う日がくるなんて」
「何のことだよ?」
「僕も綺月君みたいに、
誰かを思いっきり可愛がりたいなって、
思っちゃった」
「可愛がるって……イジメるの間違いだろ?
トゲトゲ嫉妬魔王、天音の誕生か?」
「綺月君と一緒にしないで!」
つい、声を張り上げ、反論しちゃったけれど。
好きな子をイジメる、トゲトゲ嫉妬大魔王かぁ。
綺月君って
やっぱり僕のこと、よくわかってる。



