「綺月君、安心して。
千柳さんの気が済んだら、
僕はゾルックから抜けるつもりだから」
「俺らと一緒に、
アイドルをやりたくないわけ?」
「やりたくないとかじゃなくて……」
「天音さ、まだわかんねぇの?」
「……」
「俺の人生には
天音が、絶対不可欠なんだからな」
…………えっ?
「天音が幸せじゃないと、
俺の幸せも完成しねぇんだよ」
何……それ……
「親友って、そういうもんだろ?」
自信満々に言い放った綺月君に
僕は唖然。
絶句で。
体中が固まって。
目だけパチパチ。
そんな僕の瞳に映ったのは
時間差で
恥ずかしさが込み上げた来たのか
真っ赤な顔を手のひらで隠す
綺月君の姿。
その姿を見たら。
――僕のために、ハズイこと言ってくれた?
嬉し笑いが、込み上げてきちゃった。



