棘甘王子に現行犯逮捕されちゃいました ゾルック 三人目




 ほらね。

 綺月君も、反論してこないじゃん。



 負け組。ヘドロ沼。


 そんな暗黒の人生は、
 僕が僕である限り、一生続くんだよ。




「ナメクジの住み家みたいな、
 ジメジメな場所に。

 一番星みたいにキラキラなりんりんを、
 引きずりこみたくないの。僕は」


 
「……ったく。
 天音、ここで待ってろ!」


 いきなり、命令された?




「絶対に、こっから動くなよ!」と叫び、
 楽屋の方に消えてしまった綺月君。




 しばらくして
 走って戻ってきたかと思ったら。


 パッシャ! 

 僕に向かって、
 砂みたいなザラザラを投げつけてきた。




「綺月君、なっ…なにこれ?」

 口の中、しょっぱいんだけど……