棘甘王子に現行犯逮捕されちゃいました ゾルック 三人目




「で、パンダとは、どうなったわけ?」


 立ったまま、僕を見下ろす綺月君に



「自分から……手放しちゃった……」


 三角座りのまま、情けない声をこぼす。




「手放したって……なんで?」


「だって僕、
 一生恋なんかしないって決めてるから」


「その決意、とっくに揺らいでるんだろ?」




 本当に綺月君って、僕のなんなの?
 

 親友って、情けない僕の心の中まで
 覗けちゃうわけ?




 隠しても無駄なのかも。


 そう思ったら、
 心の奥に閉じ込めていた想いを
 綺月君に吐き出していた。




「僕よりも……
 元カレ君の方が……

 りんりんを笑顔にできそうだし……」




 僕に関わっても、
 りんりんが不幸になるだけ。



 それなら僕が、身を引いて

 元カレの勇君に託した方が

 りんりんのためにも……