「で、パンダとは、どうなったわけ?」
立ったまま、僕を見下ろす綺月君に
「自分から……手放しちゃった……」
三角座りのまま、情けない声をこぼす。
「手放したって……なんで?」
「だって僕、
一生恋なんかしないって決めてるから」
「その決意、とっくに揺らいでるんだろ?」
本当に綺月君って、僕のなんなの?
親友って、情けない僕の心の中まで
覗けちゃうわけ?
隠しても無駄なのかも。
そう思ったら、
心の奥に閉じ込めていた想いを
綺月君に吐き出していた。
「僕よりも……
元カレ君の方が……
りんりんを笑顔にできそうだし……」
僕に関わっても、
りんりんが不幸になるだけ。
それなら僕が、身を引いて
元カレの勇君に託した方が
りんりんのためにも……



