「絵を描くお手伝いをする代わりに、
りんりんに約束して欲しいことが
あるんだけど」
「なんですか?」
「僕に話しかけていいのは、この美術室だけ。
学校ですれ違っても、僕を無視して」
「……はい」
「僕と知り合いだって、誰にも言っちゃダメだよ」
なんでだろう?
天音先輩は、私と知り合いだって
バレたくない理由でもあるのかな?
「あとね、絶対に僕のことは
好きにならないでね」
「えっ?」
「僕ね。一生、
誰とも恋をしないって、決めてるんだ」
大丈夫です。
自分の身の丈くらい、
わきまえていますから。
それに私も……



