「美術部を残してあげるために
天音がいろんな子に声をかけてたことも、
パンダは知らないんだろ?」
「言えるわけないよ。
結局誰も、美術部に入る子を
見つけてあげれなかったんだから」
「なんでツインテパンダに、
そこまで肩入れするわけ?」
それは……
多分……
りんりんを初めて見た時。
――守ってあげたいな。
そう思っちゃったから。
ある昼休み。
理事長室で、千柳さんの
ノロケ話を聞かされていた僕。
女子生徒が入ってきて
慌てて隣の部屋に隠れたけれど。
ドアの隙間から
ふんわりしたツインテールを揺らす、
女の子が見えた。



