☆鈴side☆
恥ずかしすぎだよ///
あっ君の体温に包まれて
心臓がキューキューうなってるよ///
あっ君に抱えられ
お姫さま抱っこ状態のまま、
保健室まで運ばれている私。
ファンの子達の視線が
360度突き刺さっていて。
近々、学園で公開処刑されちゃうかも……
嫉妬の怖さで、背中がゾクっ。
この状態をなんとかしたくて、
小声で、ボソッ。
「あっ君……おろして……」
「保健室に着いたらね」
「見られたくないの!」
ファンの子達の嫉妬が
これ以上膨らんだら
どんな報復が待っているか
わからないし。
「元カレ君に……
見られたら困るの……?」
ん?
あっ君、今、なんて言ったの?
女子たちの攻撃的なキャーキャー声に
かき消されて
全然、聞こえなかったよぉ。



