眼鏡イケメン君に、
文句を言ってやろうと思ったのに。
僕の声よりも先に、
勇君の凛とした声が、美術室に響き渡った。
「椿と付き合って、はっきりわかった。
俺は、アイツの見た目に惹かれてただけだって」
「椿ちゃんと比べたら、私なんか……」
「自然体の鈴って、マジで可愛いよな」
「可愛くなんか、ないもん!」
「オマエってさ、
くだらないことでもケラケラ笑うじゃん」
「それ、イヤミ?」
「違うし」
「じゃぁ……」
「鈴が教室で、誰かと笑い合ってるのを見て、
俺が笑わせたいのにって、ずっと思ってた」
勇君は手のひらを、りんりんの頬に添えた。
「俺は鈴が好きだ。
だからさ、もう一度俺のこと、
好きになってくれない?」



