「いっ…いさむ…くん?」 この顔は覚えている。 今朝、りんりんの教室に言った時 眼鏡越しに僕を睨んでいた、 りんりんの元カレ君。 「学園アイドルの密会現場の 証拠、ゲット~」 スマホをわざとらしく揺らす元カレ君を前に、 りんりんの顔が青ざめていく。 「鈴(すず)さ、天音先輩と付き合ってるわけ?」 「つ…つ…、付き合ってないよっ!」 「じゃあ、廃墟化した美術室で。 二人きりでなにしてるわけ?」 「えっと……」と、 困惑気味に視線を泳がすりんりんを、助けなきゃ。