棘甘王子に現行犯逮捕されちゃいました ゾルック 三人目





 隣同士で座ったまま。



 返事なんか聞かず。

 僕はりんりんの顔を、自分の胸に押し当てた。




 僕の腕の中で、りんりんが震えている。




 なぜかなんて、わかんない。



 ごめん。

 りんりんの気持ちを読み取る余裕なんて、
 今の僕には無いから。





「お団子……崩れちゃうよ……」


「大丈夫。
 崩れたら僕が、何度でも直すから」




「ゾルルに……炎を浴びせられちゃうよ……
 嫉妬深いから……」


「そしたら僕が、ゾルルを包帯でグルグル巻きにし。
 棺桶に押し込んで、カギ閉めるし」




 僕も、りんりんの発想に
 影響されちゃってるじゃん。



 でも、りんりんの体温を感じたまま。


 低いトーンで冗談を交わすのが、
 幸せすぎてたまんない。