「あっ君と綺月先輩が、
フライパンにポップコーンを忍ばせて……」
「あのさ、りんりん……」
「ゾルルが火を噴いた瞬間、パンパン弾けまくって。
ゾルルがビビっちゃうとか?」
僕の声、聞こえてないの?
「怒ったゾルルが火を噴いて。
あっ君と綺月先輩の髪が、チリチリ。
焦げ臭さ追加で。アハハ~」
「りんりん、聞いて!」
「あ、ごめん。
ゾルルを考え始めたら、
止まらなくなっちゃって……」
「もうゾルルのことはいいよ」
太陽みたいに笑ってたのに。
いきなり、曇り顔になったりんりん。
「私のアイディア、ボツにしてくれていいからね」
僕が言いたいのは、そんなことじゃなくて。
悲しい顔を、させたかったわけでもなくて。
「精神安定剤代わりに……
りんりんのこと……
抱きしめてもいい?」
「……っ、え?」



