「この前より、
ボリューミーな耳になったでしょ?」
さっきまで、
テレ顔をしていたとは思えないほど
あっ君の笑顔がキラキラで。
ほっと安心して……
「可愛い~」
鏡に映る自分を見つめて、微笑んでみたけれど。
「可愛いって自分のこと?」
私を見下ろすあっ君の瞳は、
呆れ色に光っている。
「自分のことじゃないよ。
このツインのお団子がモフモフで……」
「これをつけたら、もっと可愛くなるよ」
あっ君は私の前髪を流すように、
バレッタをとめてくれて。
「ほら、僕の言った通りでしょ?」
鏡越しに、私に微笑んでくれて。
ズキュン。
私の心臓が、あっ君の魅惑の矢で
射抜かれてしまった。
う……
特別感満載のキラキラ笑顔
本当にやめてよぉ。
私の心臓、
バタリと倒れて、活動停止しちゃうから。



