「描きたいなって、思っちゃったんです…… あなたの顔……」 「勝手に描けばいいでしょ? 僕に触る必要、ないよね?」 うっ…… 正論返し、来たかぁ。 「私……真剣に描きたいものは…… 感触を確かめないと…… 筆が進まなくて……」 「確かめる?」 「手触りとか……硬さとか温度とか…… 絵に込めたいって……思っちゃうから……」 なんか声に出したら 自分に呆れて、ため息まで漏れちゃった。