☆鈴side☆



「キミ、現行犯逮捕ね」



 昼休み。

 誰もいないと思っていた、
 高校の部活専用の美術室。




 机に顔を伏せ、寝ていた男の子に。


 ガシっ。
 
 手首を掴まれ。


 ニコっ。

 王子様級の笑顔を向けられ。


 固まることしかできない私。




「僕のこと、襲おうとしたでしょ?」



 お……襲う??

 なに、その勘違い!



「私、そんなつもりじゃ……」


「僕たちしかいないからって、大胆すぎ」