あたしは咄嗟に立ち上がり、教室後方のドアの前に立っていた。
自分でも自分の行動に驚いている。
でも、この4人だけでも平常でいなければならないと、本能的に感じていた。
「遥……?」
雪が愕然とした声で呟く。
その声が痛々しくて、あたしは雪と視線を合わせることができなかった。
「冗談だよね2人とも!? 外には小村君がいるんだよ!?」
雪の甲高い悲鳴に耳が痛くなる。
それでも、ここをどくわけにはいかなかった。
みんながバラバラになってしまえば、もう出会うこともできないかもしれない。
そんな恐怖心も強かった。
「雪」
静かな声でそう言ったのは香だった。
香は痛そうな表情を浮かべて雪に近づき、その肩に触れた。
「2人の言うこと、正しいと思うよ」
「香まで小村君を見捨てろって言うの!?」
雪は香の手を振り払って叫ぶ。
「仕方ないでしょ!? 感染してない生徒全員を助けるつもり!?」
香の言葉に雪は一瞬言葉に詰まった。
雪が小村君だけを助けたいことは、みんなが理解していた。
小村君以外の全員を見捨てる覚悟はすでにできているということを、雪に認識させたのだ。
自分でも自分の行動に驚いている。
でも、この4人だけでも平常でいなければならないと、本能的に感じていた。
「遥……?」
雪が愕然とした声で呟く。
その声が痛々しくて、あたしは雪と視線を合わせることができなかった。
「冗談だよね2人とも!? 外には小村君がいるんだよ!?」
雪の甲高い悲鳴に耳が痛くなる。
それでも、ここをどくわけにはいかなかった。
みんながバラバラになってしまえば、もう出会うこともできないかもしれない。
そんな恐怖心も強かった。
「雪」
静かな声でそう言ったのは香だった。
香は痛そうな表情を浮かべて雪に近づき、その肩に触れた。
「2人の言うこと、正しいと思うよ」
「香まで小村君を見捨てろって言うの!?」
雪は香の手を振り払って叫ぶ。
「仕方ないでしょ!? 感染してない生徒全員を助けるつもり!?」
香の言葉に雪は一瞬言葉に詰まった。
雪が小村君だけを助けたいことは、みんなが理解していた。
小村君以外の全員を見捨てる覚悟はすでにできているということを、雪に認識させたのだ。



