それでも今はこのくらいしかできることがないから、次々に記事を確認していった。
と、そのときだった。
不意に画面上にこの町の名前が現れてあたしは指を止めた。
「これかもしれない!」
純也が興奮気味に言う。
記事はこの町で20年前に起こった大量殺人事件について書かれていたのだ。
今からちょうど20年前。
学校内で大量殺人事件が起きた。
犯人は複数の生徒で、不特定多数の人間を殺害し始めた。
1人が殺害された時点で警察は出動していて、犯人も連行された。
にもかかわらずその数時間後には他の生徒たちが殺人を犯すという、信じられない連鎖が起きた。
「これ、今この学校で起こってることそのままじゃん!」
あたしはグッとスマホを握り締めた。
ひどい緊張と汗でスマホを落としてしまいそうになっている。
「どうしてこんな事件のことを純也が知ってるの?」
話を聞いていた雪が震える声で聞く。
見ると雪が疑いの目を純也へ向けているのがわかった。
まさか、この騒動の黒幕とでも考えているんじゃないだろうか。
「この事件は20年前に起きてるんだよ? 純也が関係してるわけないでしょ?」
慌ててそう言うと、雪は口をつぐんで顔を伏せた。
と、そのときだった。
不意に画面上にこの町の名前が現れてあたしは指を止めた。
「これかもしれない!」
純也が興奮気味に言う。
記事はこの町で20年前に起こった大量殺人事件について書かれていたのだ。
今からちょうど20年前。
学校内で大量殺人事件が起きた。
犯人は複数の生徒で、不特定多数の人間を殺害し始めた。
1人が殺害された時点で警察は出動していて、犯人も連行された。
にもかかわらずその数時間後には他の生徒たちが殺人を犯すという、信じられない連鎖が起きた。
「これ、今この学校で起こってることそのままじゃん!」
あたしはグッとスマホを握り締めた。
ひどい緊張と汗でスマホを落としてしまいそうになっている。
「どうしてこんな事件のことを純也が知ってるの?」
話を聞いていた雪が震える声で聞く。
見ると雪が疑いの目を純也へ向けているのがわかった。
まさか、この騒動の黒幕とでも考えているんじゃないだろうか。
「この事件は20年前に起きてるんだよ? 純也が関係してるわけないでしょ?」
慌ててそう言うと、雪は口をつぐんで顔を伏せた。