殺人感染

「え?」


反応したのは雪だった。


「外で暴れだしたら、どうなるんだ?」


紀夫君は雪へ視線を移動させ、また問いかけてきた。


それはもっとも想像したくないことだった。


そっと窓辺に近づいて外を確認してみると、学校の前を幼稚園の子たちが歩いているところだった。


引率の先生と一緒に、近くの公園にでも向かっているようだ。


今、もしこの中に4人が突撃していったら……?


一番最悪な事態を想像してしまい、あたしは慌ててその想像をかき消した。


普段は優しい太君でさえ、あんな風に豹変してしまったのだ。


子供たちにだってきっと容赦ないだろう。


「止めなきゃ」


呟いたのは香だった。


「今外に出たら、あの子たちが……!」