殺人感染

そう思っていただけなのに……。


「ああああああああー!!」


突然、窓辺の席の男子生徒が雄たけびを上げ始めたのだ。


ギョッとして目を見開く。


男子生徒は太(フトシ)君という名前で、柔道部員だった。


太君は雄たけびを上げながら勢いよく立ち上がり、頭上へ椅子を振り上げた。


近くにいた生徒たちが慌てて飛びのく。


すると今までクラスメートが座っていた場所へ向けて、椅子を振り下ろしたのだ。


再び教室内に悲鳴が響いた。


一体どうなってるの!?


混乱する教室内、太君と同じ柔道部の男子3人が同じように暴れ始めたのだ。


「なにこれ!?」


「誰か止めて!」


「先生を呼んで来い!」


あちこちから怒号が聞こえる。


あたしは暴れだした4人から距離を置くため教室の前方へと走った。