殺人感染

でも……。


「あれ、雪じゃないか!?」


女子生徒を襲っている中に雪の姿を見つけて純也が叫ぶ。


「なんで!?」


他にもアザが切り取られた生徒たちが混ざっているのがわかった。


どういうこと?


どうなってるの!?


混乱して事態についていくことができない。


だって、アザが出現している耳を切り取ればいいって、純也の両親は言ってたんだよね!?


その時、襲われていた女子生徒が抵抗するのをやめて、グッタリと倒れこんだ。


そこから1つの命が消えていくのを確かに感じる。


ターゲットが死んだことで殺人鬼たちはゆらちと立ち上がり、あたしと純也に視線を向けた。


まずい!


咄嗟に殺人鬼たちに背を向けて駆け出す。


「もう片方の耳にもアザが出てきてた!」


走りながら純也が叫ぶ。


「もう片方の耳!? なんでそんなことになるの!?」


「俺たち、間違ってたんだ……」


「え?」


「俺の両親はアザが切り取られていたなんて言ってなかった。殺人鬼になった生徒たちは耳たぶを切られていたんだ。そう言ったんだ」


そんな……!