殺人感染

純也の顔は酸欠でだんだん青くなっていく。


それを見て焦りが生じた。


純也がやろうとしていることは合っているんだ。


あたしは純也を殺そうとしている。


だから純也はあたしを殺す。


さっきまでの恐怖がスッと消えていくのを感じた。


純也が生き残るのならそれでいいかと思った。


純也がいない世界で生きていても仕方がない。


こんな世界で1人になるくらいなら……。


視界の中で純也があたしに包丁を向ける。


その刃先はどんどん近づいてくる。


そうだよ純也。


それでいいんだよ。


不思議と穏やかな気分だった。


お願い。


早く終わらせて……。