殺人感染

そう考えると強いメマイがしてふらついた。


咄嗟に純也が手をかしてくれる。


「雪のことが好きだったのに!」


続いて言われた言葉に衝撃はなかった。


日ごろから、そうではないかなと感じていたからだ。


それよりも香は雪に気持ちを伝えることすらできないまま、雪は死んでいったのだ。


そのことのほうがよほどショックだった。


香は雪の隣で泣き崩れる。


「遥。少し離れていよう」


純也に言われ、あたしは重たい体を引きずるようにしてその場を離れたのだった。