これにはさすがに先生も動いた。


顔をしかめ、すぐにイヤホンを引き抜いたのだ。


だけどそれだけだった。


2人ととがめることもないし、ほとんど興味がないようなうつろな視線を向けるばかりだ。


「気にらなかったみたいですね。すみませんでしたぁ」


啓治はふざけた謝罪をして大夢と共に教室を出て行く。


残された先生はなにもなかったかのように食事を再開させたのだった。