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休日を挟んで次の登校日にそれを実行をすることにした。


制服に着替えて家を出る前に薬箱から錠剤を2個取り出してポケットに入れた。


学校へ行くとそこにはいつもの風景が広がっていた。


みんなの規制が解けて、ようやく一樹の疑いも晴れたみたいだ。


それが嬉しいのか、樹里は朝から一樹の膝に座ってイチャイチャしている。


見ていられない光景だ。


樹里は朝購入してきたペットボトルのスポーツドリンクを飲んで机の上に置きっぱなしにしてあった。


あたしはそれを確認してゴクリと唾を飲み込み、ポケットの中に忍ばせている錠剤に触れた。


大丈夫。


計画は完璧だ。


樹里は今なんでもないような顔をしているが、数時間後にはまた泣きそうになっているに違いない。


あたしはそう思い、舌なめずりをしたのだった。