今日はとてもいいものを見ることができた。


あたしはいい気分で帰宅していた。


1人で帰っている間にも鼻歌が止まらなかったくらいだ。


樹里の泣き顔なんてこの先いつ見られるかわからない。


樹里の弱点は一樹だとわかって本当によかった。


「まぁ、次は樹里の番だけどね」


自室でスマホを取り出して、アプリに樹里の写真を投稿する。


そして自分の顔からスッと笑みを消した。


見る限り、樹里はイジメのリーダーだ。


樹里がターゲットを決めると、それに合わせて全員が行動を開始する。


たとえそれが仲間の内の誰かだとしても、容赦はない。


樹里にはこの4人の中でもっともキツイ規制を行うつもりだった。