「お前、前田さんには優しいよな」
不意に一樹がそう言った。
「え、そう?」
樹里は一樹の腕に自分の腕を絡ませて首をかしげる。
「あぁ。なんかあったのか?」
「まぁ、腐れ縁ってやつ? 幼稚園から一緒なんだよね」
樹里は前田さんの話をしているときには嬉しそうに笑う。
クラス内でそれほど仲がよさそうには見えないけれど、本当はずっと気にかかる存在だったんだろう。
「へぇ、初耳」
「言ってなかったっけ?」
樹里が首を傾げたとき、廊下から女子生徒の悲鳴が聞こえてきて、あたしは息を飲んだ。
真っ先に立ち上がって廊下へ出たのは樹里と一樹の2人だった。
少し遅れて重行、そしてあたしもそれに続いた。
廊下へ出てみると階段の踊り場で蕾がうずくまっているのが見えた。
その横で蕾に声をかけている前田さんの姿もある。
「ちょっと、どうしたの?」
樹里が駆け寄っていくと「わからないの。急に怖がりはじめて」と、前田さんが説明する。
急に怖がりはじめた?
あたしは階段の周辺に視線を向けた。
不意に一樹がそう言った。
「え、そう?」
樹里は一樹の腕に自分の腕を絡ませて首をかしげる。
「あぁ。なんかあったのか?」
「まぁ、腐れ縁ってやつ? 幼稚園から一緒なんだよね」
樹里は前田さんの話をしているときには嬉しそうに笑う。
クラス内でそれほど仲がよさそうには見えないけれど、本当はずっと気にかかる存在だったんだろう。
「へぇ、初耳」
「言ってなかったっけ?」
樹里が首を傾げたとき、廊下から女子生徒の悲鳴が聞こえてきて、あたしは息を飲んだ。
真っ先に立ち上がって廊下へ出たのは樹里と一樹の2人だった。
少し遅れて重行、そしてあたしもそれに続いた。
廊下へ出てみると階段の踊り場で蕾がうずくまっているのが見えた。
その横で蕾に声をかけている前田さんの姿もある。
「ちょっと、どうしたの?」
樹里が駆け寄っていくと「わからないの。急に怖がりはじめて」と、前田さんが説明する。
急に怖がりはじめた?
あたしは階段の周辺に視線を向けた。



