サッカー部のイケメン二人の間で揺れて


「恭介!! 待って!!」

叫んだ。恭介に誤解されたと思った。そんなのイヤだ。

私は恭介を追いかけようとしたけど、優斗くんに手を掴まれて動けなかった。

「詩織は恭介を知ってるの? アイツのこと、好きなのか?」

「優斗くん、ごめん。恭介を追いかけなきゃ。行かせて」

優斗くんはゆっくりと手を放してくれた。

「アイツ、いいやつだから。今度こそ素直になれよ」


私はハッとした。


優斗くんは私が素直になれていなかったことを知っていた。

付き合っている時、私が我慢していたことを、知っていた。


私が我慢していたんじゃない。


優斗くんに我慢をさせていたのは、私。