その手をそっと握ると、優斗くんがギュッと力を入れた。 まるでもう離さないとでも言いたげに。 「詩織、卒業したら一緒に大阪に来てくれないか」 「えっ・・・・」 あまりにも突然の告白に何も返事が思いつかない。 「返事はすぐじゃなくていいんだ。ゆっくり考えて欲しい。あの時みたいに周りに決められるんじゃなくて、詩織が決めてくれ」 優斗くんは全て知っていた。付き合い出した時の状況。 私の気持ちが置き去りにされて、周りから固められてしまった、あの時の状況。