試合時間残り10分の所で、サッカー部の一年生が私を呼びに来た。

「優斗先輩が来て欲しいって言ってます。一緒に来ていただけませんか?」

「優斗くんのケガ、酷いの?」

「はい、思ったより深刻で」

「うん、分かった。どこにいるの? 連れて行って」

私は那美に断って、その場を離れた。