俺たちが揉めている脇で、優斗先輩が立ち上がれない。 どうにか自力で起き上がろうとしているが、上半身すら起こすことができない。 優斗先輩の顔が痛みで歪んでいる。 優斗先輩は担架に乗せられピッチの外へ出される。 しばらく救護の人が診ているが、その判断で救護室へと運ばれてしまった。 そして、優斗先輩の交代として俺が呼ばれた。 優斗先輩の気持ちを思うと、やるせなかった。