「バスに乗り遅れて遅刻しそうになった時に偶然通りかかった恭介の自転車で学校まで送ってもらったの。そのお礼に焼き肉食べたいって言うから、この前、二人で焼き肉してきました・・・。」

「マジで? この詩織が?!」

「うん。その時ね、凄く楽しかったの。私、恭介にドキドキした」

「キャー! 詩織!! やっぱり恋に発展したのね。嬉しいわー」

でも、喜んでる場合じゃない。

私が優斗くんと付き合っていたのを恭介だけじゃなくて、サッカー部の全員が知ってる。

私の肩書は優斗くんの元カノなんだ。