詩織の案内で、無事に詩織の自宅へ到着した。

俺、詩織の親に挨拶した方が、いいのか?

別に付き合ってる訳じゃないんだから不要か?

遅くまでお嬢さんを連れまわしてすみませんって感じか?

うー、分からん!


「恭介、今日はありがとう。お礼にご馳走しようと思ってたのに、逆にご馳走になっちゃって。ごめんね」

「このくらい大丈夫だよ。あ、もし気にするんだったら今度はランチでもご馳走して。なんなら気にして」

「あはっ。気にする、気にする。だから次は私がご馳走します」

俺はちゃっかり次の約束を取り付けた。やるな、俺!