「ふふっ、その答えが知りたかったら、詩織って呼んで」 私は意地悪を言った。 恭介はそう言えばもうこの質問を却下すると思ったから。 「じゃあ、詩織。まだ優斗先輩のこと、好きなの?」 えっ! 詩織って呼んだ? 今、詩織って。 びっくりして恭介から目が離せなくなった。 「あの、そんなに見つめないで。照れるでしょ」 「あ、ごめん。つい恭介に見とれちゃった」 なんて、誤魔化してみる。