思いっきりハズカシイ。
顔が尋常じゃないくらい熱い。
あれ?
佐伯くんが何も返事をしてくれない。気に障った?
恐る恐る佐伯くんの顔を覗くと、
「!!!」
佐伯くんも顔を真っ赤にして、固まってる。
「恭介って呼んじゃだめだったかな?」
「俺、もうダメ。今日世界が滅びてもいいかも」
佐伯くんは素直に喜んでくれる。それがとっても嬉しかった。
「はい、次は恭介の番だよ。 は・や・く」
私はもう堪えきれなくてお腹を抱えて笑った。
そして恭介から ”詩織” って呼んでもらうのをドキドキして待った。
「無理、無理、無理っす。呼べないよ。超ハズイ」
本気で照れている恭介がとっても可愛い。
胸がキュンって鳴いた。
恭介がなかなか名前を呼んでくれないから、自然に出てくるまでは ”先輩” って呼ばれても気にしないことにしたの。



