よく見ると佐伯くんって背が高いんだ。175センチ位かな。

顔もかっこいいよね。あんな風に立っているだけで絵になる。

あれ? 私、佐伯くんに会うの緊張してない?

焼き肉に誘ってしまったけど、彼女とかいないのかな?

今更、色々と不安になってきた。大丈夫だったのかな。


あまり待たせるわけにもいかないから佐伯くんの所へ向かい、

「佐伯くーーん、遅くなってごめんね」

って少し遠くから手を振りながら佐伯くんを呼んでみた。

佐伯くんは顔を上げ、こちらを見る。

私を見つけた時、とても嬉しそうな顔をしてくれて。

不覚にもドキッとしてしまったのは内緒。


「あれ、私服に着替えたんですね。なんか新鮮」

「うん、私だけごめんね。制服に匂い付けたくなかったの」

「いや、可愛いです」

佐伯くんに可愛いって言ってもらっちゃった。

なんか嬉しい。