確かに大きな花束を抱えている人が門の所に立っている。

そして皆その人と一緒に写真を撮ったり握手をしたりしている。


私たちが門に到着すると、その花束を持った人が私たちに近づいてきた。


周りの皆がすっと避けて道を作る。




「詩織。卒業おめでとう」



そう言って私に花束を渡してくれた。


花束を渡してくれたその人は・・・



「優斗、くん?」



『キャーッ!! 詩織なの? 詩織の知り合いなの?』


そんな友達の驚いた声。