俺はスーツを着て、気合を入れていた。 詩織と恭介が別れたと聞いたからじゃない。 もしかしたら恭介じゃない誰かが詩織のとなりにいるかも知れない。 それでも、 俺はもう一度、詩織に告白するって。 振られてもいいんだ。 いや、振られる確率の方が高いのは分かっている。 でも詩織、もう一度、最後のチャンスを俺にくれないか。 よし! もう一度気合を入れて、詩織の大学へ向かった。