高校を卒業してからの3年間、私の知らない間にこんなにすごい選手になった優斗くん。
私だけが成長できずにいて優斗くんや恭介から取り残されてしまったような気持ちになった。
「詩織、大丈夫? ボーッとしてるよ。ちゃんと優斗を応援してあげなきゃ、優斗が悲しむよ」
「優斗くんはこんなに日本中の人たちから応援されてるのに、悲しくなんかないでしょ」
「そんなことないよ、詩織。絶対に言うなよって優斗に言われたんだけど、このチケットね、優斗が送ってきてくれたんだよ」
「えっ? じゃあ、那美と優斗くんって、もしかしてお付き合いしてるの?」
「あっはははっ! やだ詩織、何言ってんのよ。そんなことがあったらおかしいでしょ、笑っちゃうわ」
「だって、内緒でチケットくれるとか。優斗くんは秘密にしたかったんじゃないの? いいの? 私に喋っちゃって」
「もう、詩織ってばいつからそんなに天然になったの? 違うでしょ、このチケットは優斗が遠回しに詩織を誘って欲しいって言ってるの。分かってあげてよ」
「どうして、私?」



