お昼休みになり、佐伯くんからラインが入った。

≪君島先輩、恭介です。これ、俺のアドレス、とケー番です。末永くよろしくお願いします≫

ぷっ!末永くよろしくって何?佐伯くん、面白い。


ラインを読みながらニヤけている私を友達の那美(ナミ)に突っ込まれて、佐伯くんからのラインを読まれてしまった。

「いやーん、詩織ぃ、この恭介くんて誰?」

「ちょっ、那美ってば声が大きいよ」

「先輩呼びされてるってことは、年下くんだね? いつの間によ、詩織ぃ」

「こ、この子はそういう子じゃないんだってば」

「いいよ、今度ゆっくり聞かせてもらうから。サッカー部の子じゃなきゃ全然okでしょ」