俺の入学した並木西学園は県内ではトップクラスのサッカー強豪校。
その中で俺は2年になるとAチームと呼ばれるトップチームに入った。
俺はAチームから落とされないように毎日必死に練習した。
ずっとずっとサッカー漬けの毎日で。
余裕のある先輩なんかには彼女がいたりして、それを羨ましいと思う反面、俺にはそこまでの余裕が無かった。
俺に告白をしてくるヤツが何人もいたけど、正直なところ鬱陶しいだけだった。
俺はすべての告白を断った。
彼女とか、付き合うとか必要ないと思っていたんだ。
あの時までは。
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