俺は寝不足のままK大学の試験を受けている。 寝不足だけど、試験は問題なく解答できたから合格する自信はある。 俺は試験が終わって真っ直ぐ詩織のアパートへ帰った。 この時間、詩織はバイトに行っているから部屋には居ないはずだ。 俺は詩織に貰った鍵を使って詩織の部屋に入る。 このドアも、カーテンも、部屋の家具も、全部が俺と詩織の思い出だ。 俺はこの部屋の景色を目に焼き付けた。