私の気持ちは一旦置いて、キャンパスが北海道だっていう事実を恭介に早く伝えないと、恭介だって恭介のご家族だって混乱してしまう。 「あのね、恭介」 「あのね、詩織」 私たちの言葉が被った。 「恭介から話して。私の話はその後でするから」 「うん、あのさ、詩織。あのね・・・」 恭介が珍しく言葉に詰まっている。 でもね、私の伝えたいことの方が重要で重大なんだよ。 私の方が恭介に言い難い。