優斗くんの会見を観たからなのか、この練習場に優斗くんがいないことが寂しく感じられて、気持ちが落ち込んでいる。 私、どうしたんだろう。 「詩織、ぼーっとして、どした?」 恭介が目の前にいる。 「あれ? 練習終わったの?」 「もう終わったよ。観てたんじゃないの?」 「なんか、考え事してたような、してなかったような・・・・」 「そっか。具合が悪いんじゃなければいいけど。帰えろっか」 「うん。帰ろ」