「君島先輩、あのね、少し前に恭介が一年生に告られて。その一年生に練習を全然観に来ない彼女なんて本当に付き合ってるんですか? みたいに言われてたの」

「えっ! 恭介また告白されたの? 私、聞いてない・・・」

「いや、そんなの恭介がちゃんと振ってるから心配ないですよ。その断り方がさ、、、ぶあっははは!!」

佳希くんはお腹を抱えてひーひー言ってる。

もう、佳希くんってば、笑いすぎて私に伝わってこないんですけど。

ひとしきり笑った佳希くんが恭介のしゃべり方をマネして、


『練習を観に来ない彼女のことが好きなの』


『彼女のこと、俺が惚れてるんだよ。どうしようもなくね』


そこまでマネして、また一人で大爆笑してる。