負けた選手たちはピッチに倒れこむ。

肩をがっくりと落とし、泣いている。

優斗くんはピッチに仰向けに倒れて、空をじっと見ていた。

ここからは泣いているのか分からない。

応援席ではすすり泣く声、よく頑張ったと労う声、様々だった。


私は泣いた。

優斗くんの最後の試合に、付き合っていたころを思い出していた。

あの頃、毎日優斗くんの練習を観ていた。

いつもいつも頑張っている姿を観ていた。


終わったんだね。


3年間、お疲れ様でした。


優斗くん、私の方こそ今までありがとう。