「詩織? なにやってんの、こんな所で」 「恭介のこと、待ってた。一緒に帰ってもらえませんか?」 それを聞いていた佳希くんが気を利かせてくれて。 「俺、あっち方向だから。またな、恭介、、、と君島先輩」 そう言って私たちとは別の方向へ行ってしまった。 「バカ佳希。帰りは同じ方向なのに」 そんな佳希くんの優しさに今日は甘えることにして。 チラっと恭介の顔を覗いてみる。