私は昨夜のことを話し始めた。

「優斗くんから突然電話が掛かってきてね、進路の相談に乗ってもらったの。那美にも話してたじゃない、進学先を二択で悩んでいたでしょ。それを優斗くんが即断してくれて。私もスッキリしたって言うか」

「で、詩織はどっちに進学することに決めたの?」

「管理栄養士を目指すことにしたの。優斗くんもそっちの方が私には合ってるって」

「でね、その電話してるときに恭介が部活帰りに家まで会いに来てくれて。今までそんなこと一度も無かったのに」

「恭介くん、勘が鋭いね」

「それって勘で来てくれたの? もう那美ってば!」

「恭介くんは何で来たんだって?」

「ただ会いたくなったから、って言ってた」

もう、私の顔が熱い・・・。

こんなこと言うの、恥ずかしいんですけど。

「しおりぃ、恭介くんに愛されてるのねー」