俺たちは全国大会への切符を手にすることができた。 三年の先輩たちが俺たちを全国まで連れてきてくれた。 決勝戦で勝った瞬間、鳥肌が止まらなかった。 俺は一刻も早く、怪我をして離脱した優斗先輩に勝利の報告がしたくて、両チームの挨拶が終わると駆け足で救護室へと向かった。 そこに詩織がいるとも知らずに。