「ん……」
もう、朝…?
目を開かなくても、朝だということが分かる空気に包まれて目覚める。
…いつもなら、隣で私を見てるのが1人いるはずだけど。
「…今日は、いないんだ」
ほっとするような、少し寂しいような。
…ダメダメ。
これなら、少しは今が変わるかもしれないんだから。
そう思って起き上がろうとした瞬間、廊下からドタバタと足音が聞こえてきた。
「雫っ、おはよう…!」
「きゃっ…!?」
ぼふっと音を立てて私のベッドに転がり込んだ彼は、満面の笑みで私を見つめる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…