「ねえねえ、〇〇ちゃんは死ぬの怖くないの?」桜を見ながら幼いころの僕が言う。

「怖くないよ。土に帰るだけ。それに、生まれ変わるんだよ。だから怖くないよ。」
優しく微笑みながらその女の子が言う。
桜の花びらが風にのって空へ行く。


「でも生まれ変わっても記憶が無いよ、」
僕は泣きそうに言う。

「知ってる?前世の記憶がある人がいるんだよ。」その女の子は得意げそうに話しながら僕にチョコレートをくれた。
僕の大好きなお菓子だった。

「それでね、、、」